消化器内科
自己免疫性すい炎は中高年の男性に多い病気です。すい臓が腫れてしまうのですい臓がんと鑑別が必要となります。また、胆管が閉塞してしまい黄疸が見られたり 半数の例で糖尿病を合併するため、糖尿病の悪化に伴い見つかることもあります。IgG4とういう抗体が上昇していることが多い病気です。このIgG4というのは、胆管や耳下腺などの様々な臓器を障害する報告があります。
時期によって症状は変わります。
血液検査にて炎症の有無、すい酵素の上昇の程度、すい機能の状況、栄養状態を確認します。
また、腹部エコー、CT、MRI、超音波内視鏡で膵臓の腫大の具合・胆管の閉塞の確認・すい臓がんの有無を確認します。
治療はステロイドという免疫を抑える薬剤を用います。ステロイドを1日30-40mgで内服を開始し、徐々に減量し最終的に5mg程度で維持することが多いです。2~3年程度、継続し状況がおちついているようであれば終了することを検討します。
この病気は、すい臓がんとの合併がないか確認することが大事です。腹部エコー、CT、MRI、超音波内視鏡を用いて経過観察していく必要があります。