消化器内科
みぞおちの痛みのことを胃痛と表現される方が多いです。医学用語では、心窩部(しんかぶつう)痛と呼ばれています。心窩部痛は様々な原因で症状がでます。
胃だけではなく食道やすい臓、胆のうなどの病気の痛みも胃痛として表現される方も多いです。症状が継続する時は、自己判断で様子を見ずに消化器内科を受診してその原因を調べましょう。
感染症、薬剤、ストレスによっておこります。数日でよくなるものが多いですが、薬剤の投与が必要となることもあります。
ピロリ菌の感染が原因でおこります。胃の動きが悪くなり痛みを感じる方がいます。
ピロリ菌の感染、ストレス、痛み止めの飲み薬の頻用など様々な原因で胃にダメージを受け、胃粘膜が欠損する病気です。食後に痛くなることが多いです。
ピロリ菌の感染、ストレス、痛み止めの飲み薬の頻用など様々な原因で十二指腸にダメージを受け、十二指腸粘膜が欠損する病気です。空腹時に痛くなることが多いです。
胃酸が食道に流れることで食道に炎症をおこし、みぞおちが痛むことがあります。胸やけやしつこい咳などの症状を共にする方もいらっしゃいます。
腹部のどこが痛くなってもおかしくありませんし全体的に痛むこともあります。嘔吐や下痢を伴いますが症状のはじめは波のある腹痛だけのこともあります。
みぞおちが痛くなってから徐々に右下腹部に痛みが移動していきます。歩くとお腹が響くような痛みがでます。
明らかな原因がないにもかかわらず、痛みが出る病気です。食後の胃もたれや食事が十分にとれないなどの症状を訴える方もいらっしゃいます。
突然起こる腹痛というよりは慢性的に痛みを伴うことも多いです。貧血や体重減少などの症状を伴うこともあります。
食後30分後程度におこることが多いとされていますが、時間的に関係なくおこることもあります。数時間でおさまることも多いですが胆石がある限りは繰り返します。
胆石発作がおさまらず、発熱を伴います。痛みで呼吸することが難しくなることもあります。みぞおちから右上腹部が痛みます。
胆石が胆管にできたことで胆汁の流れが悪くなり、肝臓にまで炎症をおこします。高熱がでます。
急性すい炎は突然みぞおちから背中にかけて強い痛みが断続的に出現し嘔吐なども伴うことがあります。
慢性すい炎は食事のたびに痛みがでることが多いです。
突然起こる腹痛というよりは慢性的に痛みを伴うことも多いです。黄疸や体重減少などの症状を伴うこともあります。
まずは外来で問診させていただきます。いつ頃から、どんな風に痛むのか、食事と関係があるのかなどを詳しくお尋ねします。 症状に応じて血液検査、腹部エコー、胃カメラなどを検討します。胃カメラでは、食道、胃、十二指腸に病気がないか確認します。 また、すい臓に伴う症状であれば超音波内視鏡を検討します。
食べ過ぎ、飲みすぎ、喫煙、過度なストレス、不規則な生活、辛い物などの刺激物の摂り過ぎなどは胃痛の原因となりえます。食事の見直しと休養を提案します。
症状の原因に応じて使用する飲み薬を検討します。胃腸が原因であれば、胃酸の分泌を抑える薬や胃腸の動きを整える薬を処方します。