消化器内科
背中の痛みは様々な病気ででることがあります。 皮膚や筋肉、骨なども原因となることもありますが、内臓が原因で痛みが出ることもあります。 臓器としては、特にすい臓や腎臓などの後腹膜臓器といわれる背中に近い臓器に伴う病気が背中から腰にかけての痛みと表現される方が多いです。
症状の出方や心配なことを医師の問診で相談しながら検査方法を提案します。 背中の痛みは、上述の通り、すい臓の検査は必要です。しかし、すい臓は、胃のちょうど裏側にあります。そのため、すい臓の病気が原因と思っても胃、十二指腸の病気が原因となる可能性もあります。そこで検査としては、胃カメラ、腹部エコー、すい酵素などを測定する血液検査などを提案させていただくことが多いです。
しかし、腹部エコーでのすい臓の観察には限界があります。すい臓は体表からのエコー検査では膵体部から尾部にかけては胃や大腸などの消化管ガスに邪魔され見えないことも多いからです。そこで、当院では、超音波内視鏡を行います。
超音波内視鏡は胃の中からすい臓に直接超音波をあてることですい臓を細かく観察することができます。 また、症状に応じて、提携機関にてのCTやMRIを依頼することもあります。
原因によって、痛み止めを併用しながら治療を開始します。 急性すい炎であれば、軽症であっても基本は入院での治療が必要です。入院可能な施設をご紹介します。 慢性すい炎であれば、食事指導とすい蔵の酵素の活性を抑える様な薬を処方します。