KARADA内科クリニック | 消化器サイト

WEB予約

症状から探す

消化器内科

下痢

下痢とは

下痢は便の水分量が多く、液状またはそれに近い便が何度も排出される状態です。大腸が便の水分を吸収します。何らかの原因により水分を吸収するはたらきが上手くいかなくなると、下痢となってしまうのです。また、通常よりも軟らかい便を軟便といいます。 下痢になるときは、便の水分が吸収されるよりも速く消化管を通過した場合、便に含まれる特定の物質によって大腸で水分が吸収されにくくなる場合、腸から水分が過剰に分泌された場合があります。

受診の目安

以下の場合は、緊急性がある可能性があるのですぐに受診してください。

  • 激しい下痢になった
  • 便に血、粘液が混じっている
  • 熱・嘔吐・吐き気がある
  • 時間が経過しても改善せず、悪化している
  • 脱水症状がある
  • 便を出した後も腹痛がある
  • 体重が減少してきた

症状別の考えられる疾患

感染性腸炎

特定の感染症(コレラ菌や一部のウイルスに感染したときに産生される毒素、カンピロバクター 、寄生虫)による感染症は小腸と大腸から便中に水分が分泌され下痢になります。

潰瘍性大腸炎、クローン病

大腸粘膜に炎症、潰瘍が生じ、血液や粘液が分泌され下痢になります。

大腸がん

がんからの出血から分泌量が増えます。また、腸が狭くなることで便の通過が悪くなり、便秘と下痢とを繰り返す、下痢便しか出なくなるとういうこともあります。

消化管術後、胆嚢摘出後

便の通過が早くなり下痢となることがあります。

過敏性腸症候群

不安やストレスにて腸の蠕動が早くなり下痢となることがあります。

乳糖不耐症

ラクターゼという酵素が欠乏しているため、乳製品の吸収が不良となり下痢となります。

すい腫瘍

すい臓の腫瘍の一部がホルモン過剰び分泌し腸液の過剰分泌につながり下痢となることがあります。

下痢の必要な検査

まずは外来で問診させていただきます。いつ頃から、食事習慣、痛みは伴うのかなどを詳しくお尋ねします。 症状に応じて腹部レントゲン検査や腸炎の原因を調べるために大腸カメラを検討します。 必要に応じて提携機関で、CTの撮影を依頼します。

下痢の治療方法

感染を疑う下痢であれば、整腸剤や抗生剤で治療を開始します。 また、他に原因があるようであれば、大腸カメラ等で診断をつけてからそれぞれの治療を開始します。 また、飲酒や味の濃い食事は控えて、消化に良い食事をとることが大事です。