消化器内科
胃がんとは胃にできる悪性腫瘍です。胃がんの原因は、ピロリ菌の感染や塩分の過剰摂取、喫煙などがあります。ピロリ菌に感染すると萎縮性胃炎という胃に慢性的に炎症が起きている状態になり胃がんが発症しやすくなります。胃がんはピロリ菌の除菌をされる方が増えたことで近年減少傾向にあります。
しかし、胃がんになる人はがん患者さんのなかでは男性で3位、女性で4位、全体で3位と依然多く、死亡数でも男性で3位、女性で5位、全体で3位と油断することはできません。いずれのがんにも言えることですが、早く見つけることが重要です。なぜなら、5年生存率(診断されてから5年後の生存率)で比べると、一部分に限局している胃がんの5年生存率は96.7%、他の臓器へ転移してしまった胃がんの5年生存率は6.6%と大きく差があるからです。
早期がんで症状が出ることはほとんどありません。進行がんとなれば下記症状がでることがあります。
胃カメラにて診断されることが多いです。胃粘膜を採取し病理診断を行います。 また、血液検査で腫瘍マーカーを確認することやCTや腹部エコーで病気の広がりの範囲を確認することも重要です。
治療は胃癌の進行度によって選択します。 早期のものであれば、胃カメラで切除が可能となります。 進行したものであれば、手術や抗がん剤の治療を選択することになります。 いずれも、入院での治療が必要です。入院施設へご紹介させていただきます。