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公開:2026.02.26 医療情報

なぜウゴービは「消化器内科」が監修するのか ②

はじめに 

こんにちは。KARADA内科クリニック五反田院 副院長の末谷です。当院のブログをご覧いただきありがとうございます。 

現在、「ウゴービ(一般名:セマグルチド)」は肥満症治療薬として大きな注目を集めています。実はこのお薬、体重を落とすだけでなく、生活習慣病の一つとも言える「脂肪肝」の改善にも劇的な効果があることが最新の研究で明らかになってきました。 

今回は、最新の医学論文に基づいたウゴービの効果と、当院で実施している最新の脂肪肝診断について解説します。 

そもそも「脂肪肝」がなぜ怖いのか? 

最近増えているのは、お酒を飲まない方でも発症する非アルコール性脂肪性肝疾患(MASLD/MASH)です。 

放置すると肝臓が硬くなる「肝硬変」や、さらには「肝がん」へ進行するリスクがあります。しかし、これまで脂肪肝には決定的な特効薬が少なく、食事と運動の指導が中心でした。そこに現れた新たな希望が「ウゴービ」です。 

ウゴービによる肝機能改善のメカニズム 

最新の臨床試験(ESSENCE試験など)において、セマグルチド(ウゴービの成分)が肝臓の状態を良好な方向へ導く可能性が報告されています。 

ウゴービは「GLP-1受容体作動薬」という種類のお薬で、以下のような多角的なアプローチが期待されています。 

  • 体重減少による改善: 強力な減量効果によって内臓脂肪や肝臓への脂肪流入を減らすことが、改善の大きな柱となります。 
  • 代謝の正常化: インスリン抵抗性を改善し、体内の炎症を抑える働きなどを通じて、肝臓の健康状態に寄与する可能性が注目され、現在も世界中で研究が進められています。 

※ウゴービは、現時点では「肥満症治療薬」として承認されており、「脂肪肝の治療薬」として承認されているわけではありません。しかし、肥満を伴う脂肪肝(MASLD)の患者様において、適切な減量を通じて肝機能が改善することは多くの臨床データで示されています。 

五反田院消化器内科の脂肪肝に対しての取り組み

最新エコー「ARIETTA」と「iATT」による精密診断 

ウゴービによる治療を行う上で、肝臓にどれくらい脂肪がついているかを正確に把握することです。 

当院では、富士フイルム社製のハイエンド超音波診断装置**「ARIETTA(アリエッタ)」を導入しており、最新の計測機能「iATT(超音波減衰法)」**を用いた精密検査を行っています。 

  • 脂肪量を「数値化」: 従来の「白っぽく見える」という主観的な判断ではなく、脂肪の蓄積具合を客観的な数値で測定できます。 
  • MRIに匹敵する精度: 身体に負担の少ないエコー検査でありながら、精密なMRI検査に近い精度で脂肪量を評価可能です。 
  • 治療効果の見える化: ウゴービ治療によって「数値がどれくらい改善したか」を時系列で確認できるため、治療のモチベーションに繋がります。 

検査に痛みはありません。通常のエコー検査と同じように、数分間お腹に機械を当てるだけで終了します。 

医師からのアドバイス 

脂肪肝は「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の悲鳴です。 

ウゴービは単なるダイエット薬ではなく、将来の肝硬変や心血管疾患を防ぐための「治療薬」としての価値が再認識されています。 

こんな方はぜひご相談ください 

  • 健康診断で「肝機能の数値(AST/ALT/γ-GTP)」が高いと指摘された 
  • BMIが35以上、またはBMI27以上で肥満に関連する健康障害がある 
  • 自分の肝臓にどれくらい脂肪が溜まっているか、一度数値で見てみたい 

おわりに 

当院では、最新の知見と「ARIETTA」による精密な診断を組み合わせ、患者様お一人おひとりに最適な治療を提案しています。脂肪肝や肥満にお悩みの方は、ぜひお気軽に診察時にご相談ください。 

肥満症外来を確認する

当院では、 
生活改善から薬物治療まで含めた 肥満症外来 を行っています。 
必要な方には、ウゴービを含めた治療選択肢をご提案します。

https://karada-naika.com/medical/weight-management/ 

まずはお気軽にご相談ください。 

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KARADA内科クリニック副院長。日本消化器学会専門医として数多くの臓器を専門とし、逆流性食道炎や便秘などの身近な病気から、各臓器のがんの診療に従事。内視鏡検査は胃と大腸カメラをあわせて年間約2,000件の実績。川崎市立多摩病院にて内視鏡センター副センター長、消化器内科病棟長などを歴任し、現職へ至る。

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