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公開:2026.02.02 /
更新:2026.02.03
医療情報

肥満症外来はじめました

KARADA内科クリニック副院長の末谷です。当院は、肥満症に対して、GLP-1 ウゴービという薬品での自費治療を開始しました。 

肥満は今まで、 体重が増えてきたときに多くの方が以下の理由でご自身を責めたり、諦めてしまいます。

  • 「年齢のせいだから仕方ない」 
  • 「忙しくて運動できないから」 
  • 「食べ過ぎている自覚はあるけれど…」 

しかし近年、医学的には “肥満=自己管理の問題”だけではない と考えられるようになってきました。 

肥満と肥満症は違います。

肥満と肥満症の違い 

医学的には、次のように区別されます。 

  • 肥満 BMI(体格指数)が25以上の状態 
  • 肥満症 肥満に加えて、健康障害が起きている、または起きやすい状態 

肥満症では、次のような病気と強く関係します。 

  • 高血圧 
  • 脂質異常症 
  • 2型糖尿病 
  • 脂肪肝 
  • 睡眠時無呼吸症候群 
  • 心筋梗塞・脳卒中などの心血管疾患 

肥満症は、「見た目の問題」ではなく「病気を発症している状態」 なのです。 

なぜ肥満症は「治療」が必要なのか 

肥満症の本質は、「意思の弱さ」ではありません。 

  • 食欲を調整するホルモンの働き 
  • 脳の満腹中枢の反応 
  • 内臓脂肪が分泌する炎症物質 
  • インスリン抵抗性(太りやすく痩せにくい体質) 

これらが複雑に絡み合い、「頑張っても痩せにくい状態」 が作られてしまうことが本質です。 

このため、食事や運動だけでは十分な改善が得られない方や何度もリバウンドを繰り返されてしまった方が多くいらっしゃいました。そこで、医学的な介入が検討されるようになりました。 

肥満症治療で大切な3つの柱 
当院では、肥満症の治療に対して次の3つを大切にしています。 

① 生活習慣の見直し 

  • 極端な食事制限は行いません 
  • 「続けられること」を重視します 
  • 睡眠・飲酒量の調節・食事時間も重要です 

② 定期的な評価とフォロー 

  • 体重だけでなく、血圧・血糖・脂質・肝機能などを確認する 
  • 「健康状態がどう変わっているか」を重視します 

③ 必要な方には、薬物治療という選択肢 

  • 生活改善だけで効果が不十分な場合 
  • 医学的に肥満症と判断される場合 

には、薬物治療を検討します。 

ウゴービという治療について 

近年登場した肥満症治療薬のひとつが ウゴービ です。 

ウゴービは、 

  • 食欲を自然に抑える 
  • 無理なく食事量が減る 
  • 内臓脂肪を減らしやすい 

という特徴があります。 

さらに海外の大規模研究では、体重減少だけでなく、心筋梗塞や脳卒中などの心血管イベントを減らしたという結果も報告されています。 

これは、「痩せるための薬」ではなく「将来の命に係わる病気を防ぐための治療」といえるのではないかと思います。 

すべての方に必要な治療ではありません 

大切なこととして、ウゴービは誰にでも使う薬ではありません。 

  • 医学的に肥満症と判断される方 
  • 生活改善だけでは十分な効果が得られない方 
  • 副作用やリスクを理解し、定期通院ができる方 

こうした条件を満たす方に、医師の管理のもとで使用する治療です。 

最後に:肥満症は「相談してよい病気」です 

体重のことは、恥ずかしさや後ろめたさから、相談しづらいテーマかもしれません。しかし肥満症は、早めに向き合うことで、将来の病気を防げる状態でもあります。 

  • 今の体重が気になっている方 
  • 健診で高血圧・高血糖・高脂血症・脂肪肝を指摘された方 
  • 「何をしても痩せなかった」と感じている方 

一度、医師と一緒に整理してみませんか。 

肥満症外来を確認する

当院では、 
生活改善から薬物治療まで含めた 肥満症外来 を行っています。 
必要な方には、ウゴービを含めた治療選択肢をご提案します。

https://karada-naika.com/medical/weight-management/ 

まずはお気軽にご相談ください。 

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KARADA内科クリニック副院長。日本消化器学会専門医として数多くの臓器を専門とし、逆流性食道炎や便秘などの身近な病気から、各臓器のがんの診療に従事。内視鏡検査は胃と大腸カメラをあわせて年間約2,000件の実績。川崎市立多摩病院にて内視鏡センター副センター長、消化器内科病棟長などを歴任し、現職へ至る。

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