消化器内科
こんにちは。KARADA内科クリニックの副院長の末谷です。
暖かくなると美味しくなる魚が増え、「お刺身」や「しめサバ」を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか? 一方で、この時期に気をつけたいのがアニサキス症(アニサキスによる食中毒)です。
今回は、アニサキス症の症状・原因・予防法について、わかりやすくご紹介します。
アニサキスは、魚介類に寄生する寄生虫(幼虫)です。
主に以下のようなお魚に寄生しています:
これらのお魚を生で食べることで、アニサキスが体内に入り、胃や腸の壁に潜り込むことで、激しい腹痛などの症状を引き起こします。
感染後、数時間以内〜1日ほどで以下のような症状が現れます:
中には、「虫なんて見えなかったけど…」という方も多いです。アニサキスは透明〜白っぽい細い虫なので、見つけにくいのが特徴です。
胃カメラ(内視鏡検査)で虫を直接見つけて取り除くのが一般的な治療です。
取り除くと、ほとんどの方がその場で痛みがスッと引くので、驚かれる方もいらっしゃいます。
腸アニサキスの場合は、内視鏡で届かないことがあるため、痛み止めを使って経過をみる治療になります。
「食後に急に強い腹痛が出た」「何かに刺されるような痛みがある」
そんなときは、アニサキスの可能性も考えられます。
当院では、必要に応じて内視鏡検査で早期対応が可能です。
気になる症状がある方は、早めにご相談ください。