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公開:2025.04.25 医療情報

アニサキスにご注意を!〜お刺身やお寿司を食べる前に知っておきたいこと〜 

こんにちは。KARADA内科クリニックの副院長の末谷です。 

暖かくなると美味しくなる魚が増え、「お刺身」や「しめサバ」を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか? 一方で、この時期に気をつけたいのがアニサキス症(アニサキスによる食中毒)です。 

今回は、アニサキス症の症状・原因・予防法について、わかりやすくご紹介します。 

アニサキスってなに? 

アニサキスは、魚介類に寄生する寄生虫(幼虫)です。 
主に以下のようなお魚に寄生しています: 

  • サバ 
  • イカ 
  • サンマ 
  • アジ 
  • サケ 

これらのお魚を生で食べることで、アニサキスが体内に入り、胃や腸の壁に潜り込むことで、激しい腹痛などの症状を引き起こします。 

どんな症状が出るの? 

感染後、数時間以内〜1日ほどで以下のような症状が現れます: 

  • 激しいみぞおちの痛み(胃アニサキス症) 
  • お腹全体の痛み(腸アニサキス症) 
  • 吐き気、嘔吐 
  • 発熱(まれに) 

中には、「虫なんて見えなかったけど…」という方も多いです。アニサキスは透明〜白っぽい細い虫なので、見つけにくいのが特徴です。 

診断と治療は? 

胃カメラ(内視鏡検査)で虫を直接見つけて取り除くのが一般的な治療です。 
取り除くと、ほとんどの方がその場で痛みがスッと引くので、驚かれる方もいらっしゃいます。 

腸アニサキスの場合は、内視鏡で届かないことがあるため、痛み止めを使って経過をみる治療になります。 

お腹の痛みが出たら、すぐ受診を 

「食後に急に強い腹痛が出た」「何かに刺されるような痛みがある」 
そんなときは、アニサキスの可能性も考えられます。 

当院では、必要に応じて内視鏡検査で早期対応が可能です。 
気になる症状がある方は、早めにご相談ください。 

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KARADA内科クリニック副院長。日本消化器学会専門医として数多くの臓器を専門とし、逆流性食道炎や便秘などの身近な病気から、各臓器のがんの診療に従事。内視鏡検査は胃と大腸カメラをあわせて年間約2,000件の実績。川崎市立多摩病院にて内視鏡センター副センター長、消化器内科病棟長などを歴任し、現職へ至る。

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