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公開:2024.01.11 医療情報

40・50代にお勧めの人間ドックとは?

2024年もスタートして2週間が経ちました。  

年末年始は久しぶりの再会も多かったのではないでしょうか。家族や親戚、知人に会うと健康に関する話題が増えた、という方もいらっしゃるかもしれません。

今日は40・50代以上の方に向けて、2024年健康に過ごすためのお話をさせていただきます。

毎年健康診断や人間ドックを受けるだけで安心していませんか? 

40・50代の方は企業にお勤めの方も多く、毎年きちんと健康診断や人間ドックを受診されている方が多いかと思います。ですが、「言われるがまま受ける」状態の方がほとんどなのではないでしょうか。

健康診断は最低限の基本項目のみ、人間ドックもがんリスクの高い主要な検査が中心となっており、人それぞれに合った項目が網羅されているとは限りません。

今年はぜひ、①検査項目をきちんと把握する、②もし足りない項目があれば追加で受けてみる、この2つにチャレンジしてみていただければと思います。

40代、50代から増える病気のリスクとは?

40代を超えると、様々な病気のリスクが上がってきます。そのうちの1つが大腸がんです。

大腸がんの年齢別罹患率
国立がん研究センターがん情報サービス「がん統計」(全国がん登録)

企業や自治体の人間ドックなどではまず便潜血(糞便中に含まれる微量の血液の有無を調べる検査)を行うことで大腸がんの可能性を調べるというのが主流です。

ですが、便潜血を用いて大腸がんをみつけることができるのは約65%との報告があります。さらにこの値は、すべての大腸がんに対しての数値です。手術が必要な方や他臓器に転移してしまっていて根治手術ができない方など、進行した大腸がんも含まれます。

また、大腸がんの前兆になりえる大腸ポリープは、便潜血の検査での診断率は約10%です。残りの90%が見つけられないということになります。

大腸がんの早期発見や、大腸ポリープの段階での発見には、大腸カメラが最適です。さらにポリープは、発見と同時にその場で切除可能なことも多くあります。

ご自身が今年受けられる予定の健康診断・人間ドックに、大腸カメラが入っているかどうか、まずはチェックしてみてはいかがでしょうか。

すい臓がんなど一般的な検診項目の対象に入らない病気にも注意

昨年、漫画家倉田真由美さんの夫で、映画プロデューサーの叶井俊太郎さんがすい臓がんであることを公表しました。診断を受けたのは叶井さんが54歳の時だそうです。

また、すい臓がんと診断されるまで複数の医療機関を受診され、診断までに時間がかかったという報道も拝見しました。

すい臓は胃や腸より背中側に位置し、すい臓に異常があると腹部や背中に痛みや違和感が出ることが多くあります。しかしながら胃カメラや腹部エコーではすい臓を隅々まで観察することが難しく、こうした検査のむずかしさが、すい臓疾患の見つけにくさの要因の1つだと考えられます。

当院では、必要に応じて「超音波内視鏡」という検査を行っています。 超音波内視鏡は胃や十二指腸といった膵臓の隣にある臓器から超音波を当てることですい臓を隅々まで観察することが可能です。

KARADA内科クリニックでは、大学病院で長年消化器がんの発見・治療に携わってきた専門医による「すい臓ドック」を受けていただくことが可能です。 

KARADA内科クリニックで受診可能な検査項目のご紹介

KARADA内科クリニックでは、ご年齢や既往歴・ご心配事などから、追加で受けたほうが良い検査を個別にご紹介させていただくことも可能です。 

●まとめて検査を受けたい方 

人間ドック:胃がん・大腸がんコース

人間ドック:胃・大腸・すい胆管がんコース

●会社や自治体などで基本的な検査項目は受診されている方 

 オプション:大腸カメラ・すい臓ドック

KARADA内科クリニックの内視鏡検査の特徴

苦痛のない内視鏡検査

鎮静剤を使用した苦痛のない内視鏡検査

当院の内視鏡検査はご希望の方に対し鎮静剤を使用することで、眠っている間に受けていただけます。
経鼻内視鏡検査や、鎮静剤なしでの内視鏡検査も可能です。

数少ない「すい臓ドック」実施医療機関

すい臓がんは発見するのが難しく、進行が早く死亡率が高いことが特徴です。一般的な腹部エコーやMRIやPET/CT検査でも発見が難しいことが多く、当院では超音波内視鏡(EUS)を使うことで、胃から直接すい臓をみる先進的な検査を提供しています。

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KARADA内科クリニック副院長。日本消化器学会専門医として数多くの臓器を専門とし、逆流性食道炎や便秘などの身近な病気から、各臓器のがんの診療に従事。内視鏡検査は胃と大腸カメラをあわせて年間約2,000件の実績。川崎市立多摩病院にて内視鏡センター副センター長、消化器内科病棟長などを歴任し、現職へ至る。

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