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E型肝炎

E型肝炎とは

E型肝炎はE型肝炎ウイルスに汚染された水や食事を口にすることで感染します。衛生状況の悪いところでの食事は注意が必要です。また、ブタやシカ、イノシシなどの動物はE型肝炎ウイルスを保有しており、これら動物の生刺しやレバ刺しなどを食べることで感染する方が増えてきました。稀に激しい肝炎を起こして生命を維持できない状態となることもあります(劇症肝炎)。一方で、慢性的に肝障害となることはほとんどありません。妊娠後期の方はとても注意が必要です。妊娠後期の方がE型肝炎ウイルスに感染すると劇症化し、致死率が20%にもなるといわれています。

E型肝炎の症状

下記症状が出ることがあります。

  • 発熱
  • 全身のだるさ
  • 食欲不振
  • 吐き気 嘔吐
  • 黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなる)

診断に必要な検査

血液検査で、E型肝炎ウイルスの抗体を確認することで感染の有無を確認します。
また、肝機能を確認し、劇症肝炎へ進行していないか確認します。

治療・経過観察について

治療としては、特効薬はなく安静が中心となります。
症状に応じて、対症療法を行うこともあります。劇症肝炎まで進行すれば肝移植となることもあります。

予防

衛生状況が悪いところでの水や氷などから感染することもあるので、ミネラルウォーターや煮沸(85℃以上、1分以上)を使用することも大事です。また、加熱調理が不十分な食品は避けた方が良いです。