消化器内科
A型肝炎はA型肝炎ウイルスに汚染された水や食事を口にすることで感染します。衛生状況の悪いところでの食事は注意が必要です。また、性交渉時に感染することもあります。潜伏期間が2~7週間と長いので、感染源の特定が難しくなることもあります。稀ではありますが激しい肝炎を起こして命にかかわることもあります(劇症肝炎)。一方で、慢性的に肝障害となることはほとんどありません。
下記症状が出ることがあります。
血液検査で、A型肝炎ウイルスの抗体を確認することで感染の有無を確認します。
また、肝機能を確認し、劇症肝炎へ進行していないか確認します。
治療としては、特効薬はなく安静が中心となります。
症状に応じて、対症療法を行うこともあります。劇症肝炎まで進行すれば肝移植となることもあります。
手洗いが最も大事な予防になります。
衛生状況が悪いところでの水や氷などから感染することもあるので、ミネラルウォーターや煮沸(85℃以上、1分以上)を使用することも大事です。また、加熱調理が不十分な食品は避けた方が良いです。
流行地への渡航時には予防接種を検討することもできます。