消化器内科
人間ドックは
何を受けるべき?
会社指定や、もとから用意されているものは
受けているけど・・・
他には受けなくて大丈夫か
悩んだことはありませんか?
末谷副院長が2025年4月に、
日本テレビのDayDayより
「人間ドッグのおすすめ追加オプション」の取材に応え、
受けるべきオプション検査について解説いたしました。
本ページではそのベスト3をご紹介させて頂きます
末谷副院長がおススメする
人間ドック
オプションランキング
大腸カメラ
末谷副院長コメント
「大腸カメラって痛そう…」「怖くてちょっと抵抗がある…」
そんなふうに思っている方、けっこう多いんです。でも実際は、今の大腸カメラはとても進歩していて、ウトウト眠っている間に終わることも多く、思ったよりずっと楽に受けられる検査です
大腸カメラをやることで、大腸がんや大腸がんの原因となる大腸ポリープ、と潰瘍性大腸炎などの特殊な腸炎をみつけることができます。
なぜ検査は大事なの?
そもそもどうして大腸の検査って必要なんですか?特に症状もないんですけど…。
とても大事なご質問ですね。実は、大腸の検査をおすすめする理由は大きく2つあります。
1つ目は、症状が出る前の大腸がんを早期に見つけられること。
2つ目は、将来的にがんになる可能性のある「大腸ポリープ」を見つけられることなんです。
ポリープって、そんなに危ないものなんですか?
はい、大腸ポリープの中には、時間が経つとがんに変化するものがあります。でも、大きくなる前のポリープであれば、比較的簡単に切除できるんです。これは実は、大腸がんのすごく大きな特徴なんですよ。
他の臓器でも、がんになる前に見つけることはできないんですか?
他の臓器、たとえば胃やすい臓、肺などでは、見つかった時にはすでにがんになっていることが多いです。
早期の胃がんなら内視鏡で治療できることもありますが、すい臓や肺のがんになると、臓器の一部を手術で取り除かないといけないこともあります。
そうなんですね…。じゃあ、胆のうや子宮のポリープも同じように取れるんですか?
胆のうポリープや、子宮頸部の異形成(がんの一歩手前の状態)も、進行するとがんになる可能性があります。ただし、胆のうの場合は胆のうそのものを切除することになりますし、子宮の異形成を治療する際は、円錐切除という処置で早産のリスクが高まることもあります。
なるほど…それに比べると、大腸のポリープって取るのが簡単なんですね。
そうなんです。大腸ポリープは、小さなうちに見つけてしまえば、臓器の機能を損なうことなく切除できるんです。これが、大腸の検査を早めに受けていただきたい理由の一つなんですよ。
超音波内視鏡
末谷副院長コメント
あまり聞いたことがない検査だと思います。
超音波内視鏡は、胃カメラの先端に超音波(エコー)の装置がついていて胃の粘膜下にある腫瘍や、胃のそばにあるすい臓や胆管を検査することが出来ます。
胃カメラと比較すると、少し太いカメラを使って検査をします。そこで、必ず鎮静剤を使って検査をします。
この検査で、膵がんや胆管がんをみつけることができます。
なぜ検査は大事なの?
先生、すい臓の検査ってあまり聞いたことがないんですけど、受けたほうがいいんですか?
はい、実はすい臓がんの早期発見につながる可能性があるんです。そしてもう一つ大事なのが、「膵のう胞(すいのうほう)」という将来的にがん化する可能性のある病変を見つけられるという点です。
膵がんって、症状が出にくいって聞いたことがあります…。
その通りです。すい臓がんは症状が出にくく、見つかった時にはすでに進行しているケースがとても多い病気なんです。だからこそ、症状がなくても、「家族にすい臓がんの人がいた」とか、「ちょっと心配…」という方には、早めの検査をおすすめしています。
具体的には、どんな検査をするんですか?
おすすめなのが超音波内視鏡(EUS)という検査です。内視鏡の先端に超音波の機械がついていて、胃や十二指腸からすい臓を間近で観察できるんですよ。
CTやMRIでは見逃されやすい2cm以下の小さな病変も、超音波内視鏡なら見つけやすいといわれています。
そんなに小さくても見つかるんですか?
はい、かなり精密な検査です。そして、この検査で「膵のう胞」が見つかることもあります。これもとても大事なんです。
「膵のう胞」ってがんとは違うんですよね?
はい、のう胞そのものはがんではありませんが、将来的にがん化する可能性があるものも含まれます。特に「IPMN(膵管内乳頭粘液性腫瘍)」と呼ばれるタイプは要注意で、膵のう胞がない方よりもがんになる確率が何十倍〜400倍になるという報告もあります
胃カメラ
末谷副院長コメント
胃カメラはなんとなく聞いたことがあるのではないかと思いますが、口または鼻から細いカメラ(内視鏡)を入れて、食道・胃・十二指腸の中を直接観察する検査です。
なぜ検査は大事なの?
胃カメラってやっぱり胃がんを見つけるための検査なんですよね?
はい、その通りです。胃がんの早期発見が一番の目的です。ただ、実はそれと同じくらい大事なのが、ピロリ菌による胃炎を見つけることなんです。
ピロリ菌って、最近よく聞きますけど、どんな影響があるんですか?
ピロリ菌は、胃の粘膜に炎症を起こして、長い目で見ると胃がんのリスクを高めることが知られています。胃カメラをすると、胃の中の状態からピロリ菌に関連した胃炎があるかどうかを見分けることができるんです。
症状がない場合でも、検査したほうがいいんですか?
はい、症状がないうちに検査することがとても大切です。早期の胃がんなら、内視鏡での治療だけで完結するケースも多いですし、「何もないことを確認する」のが目的でも、定期的な検査は有効です。
ピロリ菌に感染してるかって、若いうちに調べたほうがいいですか?
そうですね、特にご家族にピロリ菌に感染していた人がいる場合は要注意です。口移しなどで子どもにうつることもあるため、若いうちに感染の有無を確認しておくことが大切です。
もし感染してたら、除菌ってできますか?
はい、きちんと診断したうえで除菌治療が可能です。特に、将来妊娠を考えている方の場合、妊娠前に除菌しておけば、お子さんに感染させるリスクをなくせるというメリットもありますよ。
安心して受けて頂くために
当院の内視鏡検査はご希望の方に対し鎮静剤を使用することで、眠っている間に受けていただけます。
経鼻内視鏡検査や、鎮静剤なしでの内視鏡検査も可能です。
専門医の資格を有する医師が診療することで、迅速な診断と、より正確な治療を提供することを心がけています。
腹痛などの症状は不安につながりますので、是非ご相談ください。