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コロナ禍の花粉症対策


KARADA内科クリニック院長の佐藤昭裕です。

いよいよ今年も花粉のシーズンがやってきました。

今年の東京の花粉量は、「例年の50~80%程度だが、去年の2倍」ということです。

参照:来春の花粉、全国平均で今年の2倍近い予想

 

また今年は新型コロナウイルス感染症の流行下であり、例年の花粉症対策とは大きく変える必要があります。

患者さんからは、「今は少し咳しただけでも、周りの目が…」、「くしゃみ、鼻汁が花粉症なのかコロナなのかわからなくて心配」という声をよく聞きます。

そこで、コロナ禍の花粉症対策として、下記3点を推奨いたします。

  1. 徹底的に症状を抑える
  2. しっかり検査で確定診断をつける
  3. 感染対策をさらに徹底する

 

徹底的に症状を抑える

 

すでに東京では花粉の飛散が始まっていますが、何といっても「症状がでる前に、早めに薬を飲みだす」ということが何よりも重要です。

また、「花粉症の薬」といってもいくつか種類があるため、しっかりと症状にあった薬を飲まなければ効き目は弱くなります。

例えば、「抗ヒスタミン薬」という薬があり、これが「花粉症の薬」の代表格です(アレグラ®、ザイザル®、アレロック®、タリオン®、クラリチン®など)。

アレルギーを抑える効果があり、くしゃみや鼻水を抑えてくれます。

しかし、鼻づまりに効く薬は「抗ロイコトリエン薬」(キプレス®、オノン®、シングレア®など)という薬ですので、抗ヒスタミン薬だけではなく、この抗ロイコトリエン薬も併せて内服する必要があります。

「コロナと紛らわしくて、まわりの目が気になる」、「花粉症の症状を自分でコロナか心配になりたくない」、という方は、特に今年はしっかり症状を抑えるようにしましょう。是非ご相談ください。

詳細は下記のブログも参照ください。

参考:花粉症の対策は1月からはじめましょう

 

しっかり検査で確定診断をつける

 

症状で花粉症なのかコロナかを見分けられることもありますし、正直どちらかはっきりしないこともあります。

かぜ、インフルエンザ、コロナ、花粉症の症状比較表をあげておきます。

 

【かぜ・コロナ・花粉症の症状の違い】

御覧の通り、コロナに比べ花粉症は、「発熱・寒気・筋肉痛・息切れ・下痢などの症状はなく、鼻汁・鼻づまりや目のかゆみが多い」ということがわかると思います。

しかし、これまで何となくご自身の判断で花粉症と診断してきた方は、一度アレルギー検査をしておくことをお勧めします。

View39という検査は、1回の採血で39項目のアレルギー物質に対し、自分がアレルギーを持っているかどうかを調べることが出来ます。

詳細は下記を参照ください。

参考:アレルギー検査について

自分が「何のアレルギーをもっているか」を把握することで、「花粉症の症状らしさ」、「アレルギーの症状らしさ」が上がり、「コロナかも…」という不安を少し減らすことが出来ると思います。

 

感染対策をさらに徹底する

 

なるべく薬で症状を抑えたとしても、「目がかゆい」、「鼻水が出るのでティッシュで鼻をかむ」ということが出てくると思います。

例年ならまだしも、今年はコロナがありますので、十分注意する必要があります。

まず、「目をかく」という行為は粘膜に手が触れますので、手がコロナウイルスに汚染されていた場合は、感染を起こします。

例えば目をかく前に触っていたドアノブにウイルスが付着していて、手を洗わないまま目をこすってしまう、などということです。

目をかいたりこすったり、顔に触れたりすることは無意識に行ってしまうことですので、完全にやめることはできません。そのため、この時期は手指衛生の回数をあげて、感染リスクを下げるように心がけましょう。

次に「鼻をかむ」という行為ですが、鼻水の中にはウイルスがたくさん含まれています。もしその鼻水がコロナの症状だとしたら、その鼻をかんだ手は、ティッシュを通り抜けたウイルスがたくさんついています。鼻をかんだ後には必ず手を洗うように心がけましょう。

今年の花粉症シーズンは例年よりも症状がでないようにしっかり薬を内服し、検査を受けたことが無い方は一度検討してみてください。また、これまでよりもさらに手洗い・手指衛生の意識を高めるようにして、「コロナ禍の花粉症シーズン」を乗り切りましょう。

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佐藤 昭裕
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 ●著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』 ●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中
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