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公開:2025.06.20

帯状疱疹ワクチンの定期接種化について~品川・渋谷・中野区のまとめ~

帯状疱疹とは?なぜワクチンが必要なのか

帯状疱疹(たいじょうほうしん)は、水痘(水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスの再活性化によって起こる皮膚の病気です。

過去に水ぼうそうにかかった人は、体内にウイルスが潜んでいて、加齢や免疫が下がることで発症しやすくなります。

この病気は、神経に沿って強い痛みと発疹が出るのが特徴です。

中には、皮膚の症状が治った後も長く神経痛が残る「帯状疱疹後神経痛(たいじょうほうしんごしんけいつう)」に悩まされる人もいます。50歳以上になると発症リスクが大きく上がるため、早めの予防がとても大切です。

ワクチンは、帯状疱疹の発症を防ぐだけでなく、重症化を防ぐためにも効果的です。

帯状疱疹ワクチンが2025年4月から定期接種に!

これまで帯状疱疹ワクチンは任意接種でしたが、2025年4月から定期接種として制度化されました。

対象は、年度末に65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上となる方です。

また、60〜64歳のうち、免疫障害などの特定の疾患を持つ方も対象になります。

定期接種で主に使われるのは「シングリックス」という不活化ワクチンです。このワクチンは2回接種(2回目は1回目から2か月あけて接種)が必要で、90%以上の高い予防効果があります。

ただし費用は1回あたり約22,000~25,000円と高額ですが、定期接種化により自治体の助成が受けられます。

生ワクチンも定期接種で選択可能ですが予防効果は不活化ワクチンに比べると低いです。ただし接種費用は抑えられます。

また、定期接種の対象外でも、50歳以上の方は任意接種として助成制度を活用できます。

以下に、品川区・渋谷区・中野区それぞれの助成制度をご紹介します。

品川区・渋谷区・中野区の助成内容と接種方法

23区内にお住まいの方は、接種券をお持ちであれば23区内の指定医療機関であればどこでも接種を受けることが可能です。KARADA内科クリニックは五反田院、渋谷院、中野院すべて指定クリニックですので、23区どこの接種券をお持ちでも接種を受けていただくことが可能です。

◆品川区の場合

品川区では定期接種の対象年齢に該当する方に接種券が送付されます(2025年7月から送付予定、6月までに接種を希望される方は申し込み必要)。
自己負担は不活化ワクチンが1回あたり11,000円となります(2回接種で22,000円)。生ワクチンは4,000円。
詳細は↓から。

◆渋谷区の場合

渋谷区では定期接種対象者(65歳など)は無料で接種が可能です。
接種券は区に申請する必要があります。
詳細は↓から。

◆中野区の場合

中野区では定期接種の対象年齢に該当する方に接種券が送付されます(2025年6月から送付予定)。
自己負担は1回あたり11,000円となります(2回接種で22,000円)。生ワクチンは4,000円。
詳細は↓から。

帯状疱疹は、誰でも年齢とともに発症リスクが高まる病気です。
発症すると強い痛みや後遺症に悩まされることもあります。

しかし、今はワクチンで予防できる時代です。
制度が整い、自治体の助成を受けながら気軽に接種できるようになりました。

KARADA内科クリニックでは、五反田・渋谷・中野の各院で接種対応を行っています。
あなた自身の健康を守るために、ぜひこの機会に帯状疱疹ワクチンの接種を検討してみてください。

【参考文献・出典】
厚生労働省「帯状疱疹ワクチンの定期接種化について」
品川区公式サイト
渋谷区公式サイト
中野区公式サイト
グラクソ・スミスクライン「シングリックス製品情報」

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KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医・指導医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 ●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演していた他、世界一受けたい授業・ザ!世界仰天ニュースなど出演多数 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

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