休診:日曜・祝日
03-3495-0192
MENU

ブログ

Blog

国産の子宮頚がん(HPV)9価ワクチン:シルガード®について


国産の子宮頚がん(HPV)9価ワクチン:シルガード®について感染症専門医が解説いたします。

※2021/2/17 コロナワクチンとの接種関連の内容を一部変更しました


KARADA内科クリニック院長の佐藤昭裕です。

2021年2月24日に国産の子宮頚がん(HPV)9価ワクチンであるシルガード®9が発売されます。

正式な名称は「組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン」です。

これまで本邦で9価のHPVワクチンは発売がなかったため、当院では海外ワクチンを輸入して接種を行ってまいりました。

日本では年間約10,000人の女性が子宮頚がんかかり、約2,900人が命を落としています。

ワクチンと健診を合わせることにより、子宮頚がん発症をかなりの数予防することができます。

今後は国産のワクチンが接種可能となりますので、現段階での情報をまとめておきます。

なお、当院の接種開始日は2021年2月26日の予定です。

 

接種対象者

 

9歳以上の女性

男性は、現時点では接種対象外となっています。

輸入ワクチンであれば接種可能ですので、ご相談ください。

また、発熱がある方や妊婦、授乳中、高齢者も接種対象外となっています。

なお、すでに4価のワクチン(ガーダシル®4)を接種された方でも、新規に接種を開始することは可能です。

 

スケジュール

 

3回接種です。

2回目は初回接種から2か月後、3回目は初回接種から6か月後です。

※何らかの理由で上記スケジュールでうてない方は、2回目を1回目から最低1か月以上、3回目は2回目から最低3カ月以上あけて接種をするようにしてください。

 

費用

 

30,800円(税込)×3回

 

なお、このワクチンは任意接種となっていますので、公費負担などはなく、全額自費負担となります。

 

接種にあたり必要なこと

 

来院前に、ワクチンQダイアリーの事前ご登録をお願いいたします。

※どこのクリニックで接種しても、登録が必要となります

 

接種条件

 

  • ワクチンQダイアリーへの登録が必須
    シルガードを接種するには、医療機関での登録と、ご自身で「ワクチンQダイアリー」というシステムに登録していただく必要があります。
    院内での滞在時間短縮のため、事前登録をお願いします。全例登録が義務になっていますので、この登録をしないと接種をすることはできません。何らかの理由で登録ができない際は、輸入ワクチンをご検討ください。
  • シルガードは3回接種が必要です。
    他の製品、たとえばGardasil(輸入ワクチン)などをすでに1回接種された方が、2回目からシルガード®へ変更することはできません。

 

有効なウイルスの種類

 

HPV 6,11,16,18,31,33,45,52,58

 

接種方法

 

筋肉内注射

 

起こり得る副反応

 

他のワクチンと比べ有意に起こりやすい副作用などはありません。下記の通り報告が上がっています。接種したところの局所反応(疼痛、腫脹、)

  • 10%以上:疼痛、腫脹、紅斑
  • 1-10%未満:発熱、掻痒感、出血、熱感、悪心など
  • 1%未満:腹痛、下痢など
  • 頻度不明:倦怠感、疲労、失神、嘔吐、めまい等

 

他のワクチンとの関連

 

シルガード®は不活化ワクチンという種類です。

一般的に生ワクチンといわれるワクチン(はしか、風疹、水痘、おたふくなど)を打ったあとは、どんなワクチンでも4週間あける必要があります。

生ワクチン以外のワクチンとは、間隔をあける必要はありません。例えば前日にインフルエンザワクチンを打っていても、問題はありません。

今後新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまりますが、新型コロナウイルスワクチンは、「どんな種類のワクチンも、接種前後は2週間間隔をあけましょう」という推奨がアメリカのCDCからでています。

今後変更になる可能性はありますが、コロナワクチンを接種する2週間前後は、シルガードの接種は避けた方がよいでしょう。


当院は五反田駅から徒歩1分、品川駅からも7分の場所にありますので、ご入用の方はご来院ください。

KARADA内科クリニックは平日、土曜日夜19時まで診療をしております。

The following two tabs change content below.
佐藤 昭裕
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 ●著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』 ●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中
pagetop