- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
風邪の一つの原因ウイルスです。肺や気管支などの呼吸器系に感染を起こしますので、重症化すると肺炎や気管支炎を引き起こしてしまいます。2歳までにほぼ100%感染すると言われており、その後生涯にわたり何回も感染する可能性があります。
特に小児と高齢者、免疫能が低下している方、喘息・COPD・心疾患などの基礎疾患を持っている方では重症化リスクが高いとされています。
しかし、小児では検査が保険適用となっていますが、成人では保険適用になっていないため、成人はそもそも検査ができません。そのため成人にとっては「実は何回もかかっているはずなのに、なじみのない感染症」になってしまっていると思います。 日本では年間63,000人の入院、4,500人の院内死亡が推定されています。
飛沫感染・接触感染です。空気感染はしません。マスクの装着や手指衛生は重要です。 感染後3~8日間は感染力が持続するとされていますが、高齢者や免疫能が下がっている方ではさらに長期間持続してしまうともいわれています。 感染が広がりやすい場所としては、高齢者では長期療養施設・介護施設で集団発生してしまうことがあります。
潜伏期間は4~5日程度で、発熱・鼻水・せきなどの症状で発症します。約70%の方は数日間で回復するものの、残りの30%の方では呼吸困難感や「ゼイゼイする」喘鳴を感じ、肺炎にまで至ってしまう方もいらっしゃいます。そうなると1週間~数週間程度改善まで時間を要することもあります。
インフルエンザの約2倍程度肺炎になりやすいというデータもあります。 また、喘息やCOPDなどの持病を悪化させる、増悪の原因となってしまうこともあります。 なお、基礎疾患があると入院リスクが高くなってしまうことが知られています。
特効薬はありません。
マスク着用、手指衛生、環境消毒