- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
空気中に飛び散っている花粉を吸い込んで起こるアレルギー症状を、総じて「花粉症」といいます。2月~5月がピークのスギやヒノキに限らず、その他特定の花粉が飛ぶ季節になると、くしゃみ、鼻づまり、鼻水が出る、目がかゆくなる、頭がぼーっとする、だるい、などの症状が現れることがあります。 花粉症を引き起こす植物には以下のようなものがあります。 樹木:スギ、ヒノキ、シラカンバ、クヌギ、コナラ、ハンノキ、ケヤキ、など 草木:イネ科(カモガヤ、オオアワガエリなど)、キク科(ブタクサ、ヨモギなど)など 晴れて気温が高い日や、空気が乾燥して風が強い日、雨の翌日に特に多くなります。 花粉の飛散する時期は地域によって違いがありますが、その目安は下記のとおりです。 スギ花粉:2月~4月 ヒノキ花粉:3月~5月 イネ科の花粉:4月中旬~6月 ブタクサやヨモギの花粉:8月下旬~9月 カナムグラ(アサ科)など:9月~10月 花粉の飛散量は毎年異なり、「日本全国花粉飛散情報」で地域別の情報を得ることができます。 花粉飛散量が多い年には、それなりの準備をしっかり行う必要があります。
花粉症の症状は人により様々で、下記の症状の組み合わせとなることが多いです。
どの花粉に対してアレルギーをもっているかを調べられる、View39という血液検査があります。1回の採血で、下記39種類のアレルゲンを調べることが可能です。花粉についてはスギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギを調べられます。その他のアレルゲンは下記のとおりです。 〇吸入系 ・その他アレルゲン(19項目) ヤケヒョウヒダニ、ハウスダスト、ネコ皮屑、イヌ皮屑、ガ、ゴキブリ、スギ、ヒノキ、ハンノキ(属)、シラカンバ(属)、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、ヨモギ、アルテルナリア(ススカビ)、アスペルギルス(コウジカビ)、カンジダ、マラセチア(属)、ラテックス 〇食物系アレルゲン(20項目) 卵白、オボムコイド、ミルク、小麦、ピーナッツ、大豆、米、ゴマ、ソバ、エビ、カニ、キウイ、リンゴ、バナナ、マグロ、サケ、サバ、牛肉、鶏肉、豚肉 予約は不要で、価格は保険適応で約5-6000円程度となります。結果は採血より約1週間で判明します。原因アレルゲンがわかることで、そのアレルゲンを避けることが可能になるため、非常に有用な検査です。
・症状を抑える、という意味で抗アレルギー薬を内服します。抗アレルギー薬の内服でのどのイガイガやかゆみ、鼻水を抑えることができますが、鼻詰まりは抑えることができないため、抗ロイコトリエンという薬を併用することになります。また、経鼻ステロイド薬や点眼薬も当院で処方可能です。 ・スギとダニのアレルギーに関しては舌下免疫療法があります。スギとダニに関しては、アレルギーの原因となるアレルゲンを少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、症状を和らげたり、根本的な体質改善を行います。毎日1日1回アレルゲン(錠剤)を舌の下におきます。それを約3年間続けます。初回投与時はアナフィラキシーショックなどを起こすこともありますので、院内で服用していただき、30分間は院内で体調に変化がないか確認をさせていただきます。
何と言ってもアレルゲンと接触しないことが大事です。 ・花粉情報を有効に使って行動する ・花粉症用のマスクやメガネを使用する ・外出から帰ったら、花粉を落としてから家に入り、洗顔やうがいをする ・室内換気をした場合、花粉が流入するため、掃除をする また、花粉の飛び始める2-4週間前から抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬、抗アレルギー点眼薬を使用することで、症状の発現を弱く抑えることができます。1月下旬になったら内服・点眼を開始するのが非常に有効ですので、早めに品川区五反田のKARADA内科クリニックへご相談ください。
花粉症の対策を始める正しいタイミング(クリック)