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KARADA(からだ)内科クリニック院長の佐藤です。
2020年4月2日、厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部より、
「新型コロナウイルス感染症患者が自宅療養を行う場合の患者へのフォローアップ及び自宅療養時の感染管理対策について」という事務連絡がでました。
この中に、自宅療養時の感染管理対策について、という項目がありましたので、ご紹介したいと思います。
→原文はこちら(クリック)
●軽症と診断された場合は、自宅療養へ
新型コロナウイルス感染症の診断がついた方で、「軽傷」と判断された場合には入院せず、今後自宅で療養をすることになります。そのような方がどのようなことを家庭内で注意すればよいかがまとめられています。
また、「新型コロナウイルス感染症疑い(診断はついていない、もしくは、検査を受けることができなかった)」の方もこれに準じて自宅で過ごされることをお勧めいたします。
●自宅療養を終えるタイミングは?
なお、診断された方が入院せず、自宅療養をした場合に「症状が改善したら、いつから外出してよいか」、ですが、入院した時の退院基準と同様の、「2回PCR検査陰性」が必要なようです。
ただ、医療体制の状況によってPCR検査が行えない場合には、「自宅療養開始から14日間経過したら」という基準になるようです。「検査はできなかったけどコロナ疑い」の方も可能な限り2週間の自宅療養が望ましいと思います。
簡易版をまとめておきます。
●自宅療養のポイント(簡易版)
【家の環境について】
- 感染した人(以下患者)は専用の個室で過ごす。ワンルームなどで個室が確保できない時は、同じ空間にいる人はマスクをつけ、換気をしっかりする。
※換気の目安は1時間に1回、5-10分程度です。
- 患者と接する場合は最低1mくらいの距離をとる。
- 患者が個室から出るときはマスクをつけ、手洗いを行う。
- トイレや洗面所が複数ある場合は、患者専用トイレ・洗面所をつくる。1つしかなく分けられない場合は、患者が使用するたびに清掃と換気を行う。
- タオルや食器などは共有しない。
- お風呂は患者が最後に利用するようにする
- 家に友人などをいれない
【同居者がいる場合】
- 患者の世話は、特定の健康体な人が行い、マスクをつける。
- 患者の体液に触れる可能性があるとき(歯磨きの介助やオムツ交換)はマスク、手袋、使い捨て防護具(プラスチックエプロンやカッパなど)を装着する。
- 患者に触れた時や、その周囲の物に触ったとき、清掃・洗濯後には手を洗う。
- そもそも自分の顔やマスクの表面に触らないように注意しておく。
【清掃や洗濯など】
- よく触る場所(ドアノブ、机表面など)を中心に1日1回は家庭用除菌スプレーなどで拭く
※アルコールや次亜塩素酸が含まれる製品で
- 洗濯は通常通り洗濯用洗剤を使用し、乾燥させる
※ウイルスは熱に弱く、乾燥機にかければ死にます
以上を参考に、体調が悪いときは自宅療養をお願いします。「呼吸が苦しい」などの症状が出たときには、すぐに医療機関へご相談ください。
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KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医・指導医。
総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。
東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演していた他、世界一受けたい授業・ザ!世界仰天ニュースなど出演多数
●Yahoo!ニュース公式コメンテーター