これまでKARADAクリニックでは、9価HPVワクチン(子宮頚がんワクチン)について、国産ワクチンであるシルガード9と、輸入品であるガーダシル9の2種類をご提供していましたが状況が変わってしまいましたのでご説明いたします。
先に整理しますと、
となります。
国内では、男性へのシルガード9の接種は適応外となっているため、重大な副反応が起きてしまった場合の救済措置が適用されないというデメリットがありました。そのため当院では、海外から中身が全く同じであるガーダシル9を輸入し、接種を行っていました。
輸入代行業者が独自の救済制度を設けており、輸入ワクチンについても重大な副反応が起こってしまったとしても、一定の保証がなされるためです。
しかし今回、輸入代行業者から、「ガーダシル9の輸入が厚労省から認められなくなってしまった」という連絡がありました。
厚労省としては、「成分が同じである製品が国内で流通しているため」ということでした。
当院としては、厚労省、製造元とも連絡を取り合い、下記の問題点を提起いたしました。
男性への適応については、今後進展を待つしかなく、それまでは救済制度の対象にもならない、とのことでした。
これを受けまして、今後当院では下記のように対応させていただきたいと思います。
残念ながら男性の9価接種には救済制度はございません。しかしながら、重篤な副反応は非常に少なく、肛門がんや喉頭がんを予防ができるためを予防できるため接種する意義はあると当院は考えております。
4価にするか、9価にするかを医師とご相談も頂けますのでご来院頂ければと存じます。
なお、シルガード9の接種については、全例国への報告が義務づけられており、ワクチンQダイアリーというサイトへの登録が必須となります。詳細は下記をご覧ください。
https://karada-naika.com/blog/domestic-cervical-cancer-vaccine/