新型コロナワクチンの接種OK・NGな方を、感染症専門医の佐藤昭裕院長が解説いたします。
新型コロナウイルスワクチンの接種が徐々に拡がってきています。
日々の診療の中で、「わたしって、ワクチンうっていいんですか?」という質問をよく受けるようになってきました。
その答えは図をみてわかる通り、いたってシンプルです。
上記の通り、
となります。
「急性疾患」というのがわかりにくいかもしれませんが、例えば盲腸と診断されて抗生物質を今まさに飲んでいる方や、急性B型肝炎で自宅療養中の方など、主に感染症などにかかっていて発熱を繰り返している方などがあてはまります。
「血圧の薬飲んでるんですが」「抗がん剤使ってるんですが」「ステロイド飲んでいるんですが」「HIV感染症なんですが」…はい。どの方も打って大丈夫です。
ワクチン以外でアナフィラキシーショックになったことがある方は、接種後の経過観察時間を普通は15分のところを30分延ばせば大丈夫です。
また出血がしやすくなる薬を飲んでいる方(脳梗塞や心筋梗塞治療後の方など)は、注射の後に抑える時間を2分以上にするように注意しましょう。
「でも、病気で通院している人は、主治医にワクチンをうっていいか確認するように、って言われたんだけど…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
それは、確かに最近までワクチンの予診票に、「ワクチンを打ってよいか主治医に確認しましたか?」という質問事項がありました。
しかしこの質問は現在予診票から削除されました。その理由は、上記の通り、「打ってはいけない人」はコロナワクチンについては非常に少ないため、わざわざ確認する必要がないからです。
上記①~③に当てはまらない方は、どうぞ安心してワクチン接種を受けてください。
接種後の反応としては、1回目より2回目の方が重めにでます。
発熱、頭痛、倦怠感がでることがありますが、ほとんどは1日で改善します。症状が強く出てしまった方はアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を飲んで頂いて構いません。
なお、KARADA内科クリニックでのワクチン接種については下記のとおりです。
KARADA内科クリニック五反田院:コロナワクチンの接種を開始しています。こちらをご確認ください。
KARADA内科クリニック渋谷院:6/1に開院したため、登録の関係上まだ接種ができません。現在渋谷区と調整中ですが、近いうちに接種可能となります。
【出典元】
厚生労働省 コロナワクチンナビ
https://v-sys.mhlw.go.jp/