- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
A群溶血性連鎖球菌という細菌が引き起こす感染症です。A群溶血性連鎖球菌を略して「溶連菌」と呼んでいます。 溶連菌は主にのどに感染を引き起こし、扁桃腺炎、咽頭炎の原因となります。病名としては「溶連菌性咽頭炎」、「溶連菌性扁桃腺炎」などがあげられます。 潜伏期間は2~5日程度です。小児でかかりやすい感染症ですが、成人でもよくみられる感染症です。
代表的な症状・特徴として
があげられます。この4つの項目は診断にも利用されます。 また、のどの風邪の一種ですので、のどの痛みも当然起こってきます。
診断には下記の2種類が使用されます。
のどに綿棒を入れ、検体を採取します。少し「オエっ」としてしまうかもしれませんが、すぐに終わります。 この検体を利用し、10-15分程度で検査結果が判明します。
のどに綿棒を入れ、検体を採取します。少し「オエっ」としてしまうかもしれませんが、すぐに終わります。 結果がでるのには約1週間程度かかりますが、他の細菌と合併していないか、どのような抗生物質が効くのか、などがわかります。 KARADA内科クリニックでは、問診、のどの所見を拝見し、溶連菌感染症が疑われた際には①②どちらかの検査を行い診断をつけます。
抗生物質の内服で治療を行います。薬の種類によりますが、5~10日間内服が必要です。 使用される抗生物質はアモキシシリン(ペニシリン系)や第1世代セフェム系、クリンダマイシンなどです。 抗生物質を内服するメリットは、
①症状の緩和(1-2日間罹病期間が短縮)
②扁桃周囲膿瘍のような化膿性合併症の予防
③周囲への飛沫感染予防(投与後24時間で感染性が減少)
④リウマチ熱の予防
とされています。
感染経路は飛沫・接触感染がメインです。マスク装着、手指衛生が有効です。 症状がでないのに菌を保菌している「無症候性感染」の方がいます。パートナーが変わってからかかりやすくなった、という方は相手の方が保菌している可能性もあり、相手に検査・治療をうけてもらうことも検討してください。