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公開:2021.06.04 /
更新:2021.06.24
医療情報

コロナワクチンを打って良い人・打ってはダメな人。感染症専門医が解説

新型コロナワクチンの接種OK・NGな方を、感染症専門医の佐藤昭裕院長が解説いたします。


新型コロナウイルスワクチンの接種が徐々に拡がってきています。

日々の診療の中で、「わたしって、ワクチンうっていいんですか?」という質問をよく受けるようになってきました。

その答えは図をみてわかる通り、いたってシンプルです。

新型コロナワクチンの接種当日の適応

新型コロナワクチンの接種前までの適応

 

上記の通り、

  1. 過去に他のワクチンでアナフィラキシーショックになったことがある人
  2. 37.5℃以上の発熱がある人
  3. 急性疾患で通院中の人、以外はうっていいです

 

となります。

「急性疾患」というのがわかりにくいかもしれませんが、例えば盲腸と診断されて抗生物質を今まさに飲んでいる方や、急性B型肝炎で自宅療養中の方など、主に感染症などにかかっていて発熱を繰り返している方などがあてはまります。

「血圧の薬飲んでるんですが」「抗がん剤使ってるんですが」「ステロイド飲んでいるんですが」「HIV感染症なんですが」…はい。どの方も打って大丈夫です。

ワクチン以外でアナフィラキシーショックになったことがある方は、接種後の経過観察時間を普通は15分のところを30分延ばせば大丈夫です。

また出血がしやすくなる薬を飲んでいる方(脳梗塞や心筋梗塞治療後の方など)は、注射の後に抑える時間を2分以上にするように注意しましょう。

「でも、病気で通院している人は、主治医にワクチンをうっていいか確認するように、って言われたんだけど…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

それは、確かに最近までワクチンの予診票に、「ワクチンを打ってよいか主治医に確認しましたか?」という質問事項がありました。

しかしこの質問は現在予診票から削除されました。その理由は、上記の通り、「打ってはいけない人」はコロナワクチンについては非常に少ないため、わざわざ確認する必要がないからです。

上記①~③に当てはまらない方は、どうぞ安心してワクチン接種を受けてください。

接種後の反応としては、1回目より2回目の方が重めにでます。

発熱、頭痛、倦怠感がでることがありますが、ほとんどは1日で改善します。症状が強く出てしまった方はアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬を飲んで頂いて構いません。

 

なお、KARADA内科クリニックでのワクチン接種については下記のとおりです。

KARADA内科クリニック五反田院:コロナワクチンの接種を開始しています。こちらをご確認ください。

KARADA内科クリニック渋谷院:6/1に開院したため、登録の関係上まだ接種ができません。現在渋谷区と調整中ですが、近いうちに接種可能となります。


【出典元】

厚生労働省 コロナワクチンナビ

https://v-sys.mhlw.go.jp/

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KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医・指導医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 ●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演していた他、世界一受けたい授業・ザ!世界仰天ニュースなど出演多数 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

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