国産の子宮頚がん(HPV)9価ワクチン:シルガード®について感染症専門医が解説いたします。 ※2021/2/17 コロナワクチンとの接種関連の内容を一部変更しました
KARADA内科クリニック院長の佐藤昭裕です。 国産の子宮頚がん(HPV)9価ワクチンであるシルガード®9が発売開始され時間が経ちました。正式な名称は「組換え沈降9価ヒトパピローマウイルス様粒子ワクチン」です。 これまで本邦で9価のHPVワクチンは発売がなかったため、当院では海外ワクチンを輸入して接種を行ってまいりました。 日本では年間約10,000人の女性が子宮頚がんかかり、約2,900人が命を落としています。 ワクチンと健診を合わせることにより、子宮頚がん発症をかなりの数予防することができます。 今後は国産のワクチンが接種可能となりますので、現段階での情報をまとめておきます。
※2022年10月追記
3回接種です。 2回目は初回接種から2か月後、3回目は初回接種から6か月後です。 ※何らかの理由で上記スケジュールでうてない方は、2回目を1回目から最低1か月以上、3回目は2回目から最低3カ月以上あけて接種をするようにしてください。
30,800円(税込)×3回 なお、このワクチンは任意接種となっていますので、公費負担などはなく、全額自費負担となります。
※別途、診察料を頂きます。初診料:3,300円※ 再診料:無料
保護者の同意書へのサインが必要となります。どうしても同伴できない場合は、事前に問診票をダウンロードし、記入・サインのうえ当院におこしください。
問診票はこちら
HPV 6,11,16,18,31,33,45,52,58
筋肉内注射
他のワクチンと比べ有意に起こりやすい副作用などはありません。下記の通り報告が上がっています。接種したところの局所反応(疼痛、腫脹、)
シルガード®は不活化ワクチンという種類です。 一般的に生ワクチンといわれるワクチン(はしか、風疹、水痘、おたふくなど)を打ったあとは、どんなワクチンでも4週間あける必要があります。 生ワクチン以外のワクチンとは、間隔をあける必要はありません。例えば前日にインフルエンザワクチンを打っていても、問題はありません。 今後新型コロナウイルスのワクチン接種がはじまりますが、新型コロナウイルスワクチンは、「どんな種類のワクチンも、接種前後は2週間間隔をあけましょう」という推奨がアメリカのCDCからでています。 今後変更になる可能性はありますが、コロナワクチンを接種する2週間前後は、シルガードの接種は避けた方がよいでしょう。
当院は渋谷院は渋谷スクランブル交差点目の前、五反田院は五反田駅から徒歩1分、品川駅からも7分の場所にありますので、ご入用の方はご来院ください。 KARADA内科クリニックは土日も診療しております。