- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
リンパ節は首やわきの下、股の付け根などにあり、人によっては触れることができます(健康な若年成人の半数で触れることができます)。直径1cmまでは正常範囲です。
リンパ節がはれる原因として多いのは、細菌やウイルスなどが感染することにより、それにリンパ節が反応するものです。そのようなときは通常押すと痛みがあります。感染が収まれば、自然に消えていきます。
それに対して悪性の危険信号は、
1.大きさが2cm以上で、徐々に大きくなってきている
2.40歳以上
3.10%以上の体重減少
4.鎖骨上リンパ節
5.発熱、非常に多い寝汗などの全身症状
があげられます。この時は速やかな受診が望ましいです。
また、どこのリンパ節がはれているか、でも何の病気なのかを疑うことができます。
前頚部(首の前):片側性…咽頭炎、口腔内感染症(虫歯など)、甲状腺がん/両側性…咽頭炎、伝染性単核球症、サルコイドーシス、トキソプラズマ症
後頚部(首の後ろ):HIV感染症、伝染性単核球症、結核
耳介前部(耳の前):結膜炎、風疹、レプトスピラ症
耳介後部(耳の後ろ):伝染性単核球症、風疹、中耳炎、リンパ腫
右鎖骨上部:肺・縦郭・食道などの悪性腫瘍
左鎖骨上部:胃・膵臓・腎臓・卵巣・前立腺などの悪性腫瘍
腋窩(わきの下):乳房悪性腫瘍、ネコひっかき病、ホジキンリンパ腫
鼠径部(股の付け根):梅毒、性器ヘルペス、蜂窩織炎