KARADA内科クリニック | 五反田(品川区)・渋谷

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腸チフス

腸チフスとは

腸チフスは、チフス菌(Salmonella Typhi)を原因とし、生命を脅かすこともある感染症です。通常、細菌を含んだ食べ物や水を介して拡がります。日本では馴染みの薄い感染症の一つですが、衛生環境が悪く、安全な飲み水が不足している場所では一般的な感染症です。世界では、推定で1,110万から2,000万人がチフスに罹り、毎年128,000~161,000人がチフスで死亡しています。貧困な地域の住民や子どもを含む感染に弱い人々は、最もリスクが高くなっています。インドやバングラデッシュなどの南アフリカへの渡航で感染する方が非常に多いです。

腸チフスの症状

持続する発熱、疲労感、頭痛、嘔気、腹痛、便秘、下痢などがあります。患者の一部には、発疹も現れます。重症の患者になると、重篤な合併症を起こし、死に至ることさえもあります。症状がなくなったとしても、人々は依然として腸チフスの運び屋となっていることがあります。糞便を介して他の人に伝播させることがあるからです。

腸チフスの診断・検査

海外への渡航後しばらくして高熱が出た場合、腸チフスも可能性に入れ、渡航した場所が流行のある土地であったか、潜伏期間などについて問診・診察をしていきます。発熱や発疹などが診断手がかりとなることが多いです。腸チフスの診断は、血液や便、胆汁などを採取して培養し、チフス菌を検出して行います。菌が確認されることによって診断となります。

腸チフスの治療

【治療】
腸チフスは、さまざまな種類の抗菌薬への耐性が増えているものの、抗菌薬の内服によって治療が可能です。ただ多くの場合2~4週間程度の入院による治療が必要となります。

腸チフスの予防

安全な水と適切な衛生設備の利用環境、衛生への教育、食品の取り扱い業者の間での衛生維持、腸チフスワクチンの接種など。

  • ワクチン
    国産ワクチンは存在しません。当院では輸入ワクチンを使用しています。
    輸入:1回接種。12100円にて当院では接種可能です。3年間は有効です。

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