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デング熱

デング熱とは

デング熱とは、デングウイルスを持っている蚊に刺されることで生じる感染症のことです。発熱、眼痛、筋肉痛、発疹などを呈する病気です。多くは1週間ほどで自然に治りますが、まれに自然治癒せず“デング出血熱”と呼ばれる重い病気を発症する例もあります。
主に東南アジアや南アジア、中南米などの熱帯地域に流行する病気で、日本では流行地への旅行などにより感染して帰国する症例(国外感染例)が見られます。日本人の旅行者の推定感染地として多い地域は、インドネシア、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナムなどアジア地域です。また、ブラジルなどの南アメリカも推定感染地となることが多いです。
このほか、海外への渡航歴のない人が日本国内で感染する症例(国内感染例)も見られることがあります。2014年には東京都の公園における感染を中心に、国内感染例が160名報告されました。今後気候変動などによって日本でも増えることも懸念されております。

  • 感染経路
    デングウイルスを持っている蚊(ネッタイシマカやヒトスジシマカ)に刺されることで感染します。人から人へ感染することはありません。ネッタイシマカやヒトスジシマカは東南アジアや南アジア、中南米、アフリカなどの熱帯地域を中心に生息しており、デング熱はこれらの地域で多く報告されています。

    ただし、ヒトスジシマカは日本国内においても確認されています。近年では、比較的北側に位置する地域においてもヒトスジシマカが見られるようになっており、温暖化の影響が考えられています。

デング熱の症状

感染してから発症するまでの潜伏期間は、通常3〜7日(早くて2日、長くても15日)です。発症様式には、比較的軽症で済む“デング熱”と、さらに重篤な“デング出血熱”の2つがあります。デング熱は急激な発熱で発症します。多くの場合、2〜7日で熱は下がります。頭痛・目の裏の痛み・関節痛・筋肉痛・吐き気・嘔吐・皮疹など多様です。皮膚の発疹は熱が下がったころに起こり、胸部や胴体・背中からはじまり、手足・顔面に広がります。また、まったく症状を示さない“不顕性感染”で終わることも多いです。また、デング出血熱では、通常のデング熱と同じような症状が出た後、熱が下がりつつあるときに症状が急激に悪化します。デング出血熱の特徴は、出血しやすくなることであり、鼻血や消化管出血などがみられます。そのほか、不安・興奮状態、呼吸苦や腹部膨満感なども出現します。さらに重症な状況になるとショック状態や循環血液量減少性ショックのいずれかがみられます。ただし、デングウイルスに感染したとしても、デング出血熱を発症することは多くありません。

デング熱の診断・検査

デング熱を診断するためには、症状と海外への渡航歴や周囲の流行状況などの問診が重要です。
デングウイルスの存在を確認する確定診断のために、血液や尿中に存在するウイルス遺伝子の確認(RT-PCR法)やデングウイルスに特徴的なたんぱく質(NS1抗原)の検出、ウイルス分離などを行います。また、デングウイルスに対抗するための抗体が体内で作られていることを確認するために血液検査などが行われることもあります。
現在KARADA内科クリニックでデング熱を疑った場合には、適切な医療機関をご紹介させていただき、早期診断に繋げます。当院で診断した実績もございます。

デング熱の治療

デング熱の治療の基本は症状に対する対症療法です。根本的な治療は現在まだ存在しません。発熱に対しては、解熱剤を利用したり、脱水に注意したりすることなどの治療を提供することになります。ただし、重篤なデング出血熱を発症した場合は、入院治療による全身の管理、呼吸・循環の管理などが必要です。

デング熱の予防

これまでデング熱には有効なワクチンはありませんでしたが、ここ数年で開発され使用されるようになってきました。ただし、国内では接種することができません。そのため、予防としては“蚊にさされないこと”が重要です。長袖、長ズボンを着用する、サンダルを避けるなど、肌の露出の少ない服装を心がけましょう。また、DEET(ディート)やイカリジンという成分が含まれている虫除けスプレーが有効です。他にも蚊の活動時間である夜間(夕暮れから明け方まで)の外出を避けることや、蚊の繁殖の原因となる水たまりを作らないなど、蚊に刺されないように注意しましょう。屋内で過ごす際も、なるべく清潔な宿泊施設を利用し、窓の開け閉めを減らすなどの工夫をしましょう。蚊に刺されなければ感染することはない病気ですので、防蚊は極めて重要な感染対策です。

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