- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
腰痛は主に整形外科の領域ですが、内科的疾患が隠れていることもあります。安静時、つまり体を動かさなくても痛いときは、悪性腫瘍、感染症、内臓関連通(内臓の病気のせいで腰が痛い)である可能性が高まるので内科への受診が必要です。逆に放散痛(痛い部位から広がるような痛み)がある場合は背骨の神経が圧迫されていることがあり、腰椎ヘルニアや脊髄狭窄症などを考える必要があります。
突然、もしくは重い荷物を持ち上げたり、腰を曲げたり、ひねったりした後に生じます。その動きを再現すると、痛みは増悪します。いわゆる「ぎっくり腰」も含まれます。痛みは腰からお尻、太ももの裏まで拡がることがありますが、膝より下へはいきません。安静・痛み止めで対処します。
腰椎と腰椎の間にある、椎間板が神経を圧迫することにより起こります。どこの神経を圧迫しているかにより、症状・部位は異なってきますが、痛みやしびれ、異常感覚がでます。MRIによって診断をします。
尿道から細菌が侵入し、腎臓にまで至ってしまうと、腎臓で炎症を起こします。尿道が短い女性に起こりやすい病気です。そうすると発熱、寒気、頻尿、背部痛を起こし腎盂腎炎と言われる状態になります。腎臓は血流が豊富ですので、細菌があっという間に血液中に侵入し、「菌血症」という状態になることが少なからずあります。こうなってしまった場合には入院となってしまうこともあります。背中の腎臓がある場所をたたくと、痛みがでますが、飛び上がるほど痛くなってしまうこともあります。採血、尿検査で診断をつけます。治療には、どのような菌が悪さをしているかを調べることが重要で、その菌に効く抗生物質の投与を行います。
膵臓は体の中心にあり、前面・後面が他の臓器によって覆われているため、エコーなどの体表面からの検査では非常に見づらいです。そのため、膵臓がんは気づかぬまま進展しまい、腹痛と辛くて鈍い腰痛(やや上部)を自覚します。体重減少や抑うつを伴うことも少なくありません。診断にはCTやMRIが有用です。
どこからか体に菌が侵入し、背骨にくっついてしまうと炎症を起こします。歯科治療や針治療が原因となることもあります。また、アトピー体質の方は菌が皮膚から侵入しやすいためリスクとなります。発熱、倦怠感、進行性の痛みがでます。痛みは非常に強く、少しでも体勢を変えるたびに激痛がします。診断は採血、CT、MRIなどで行います。治療は抗生物質になりますが、骨の感染症ですので治療が非常に難しく、長くなります。だいたい8週間程度の抗生物質の投与が必要ですが、それにも関わらずなかなか改善しなかったり、一度よくなって再発したりしてしまうことも多い病気です。原則は入院での治療が必要です。