ご自身で検査をされたコロナウイルス抗原検査が陽性だった場合の対応を感染症専門医が解説いたします。
「新型コロナウイルス感染症に係る医療用抗原検査キット(コロナの簡易抗原検査キット)」が薬局で購入できるようになりました。
クリニックに受診できない時間に発熱などの症状が出てしまった際に、ご自身で購入して簡単に検査ができるようになったという事です。
この検査キットで陽性と判定が出た場合には、必ず医療機関を受診するようにしてください。
この場合、公費適応となり、当院では以下の金額目安で検査を受けることが可能です。
当院は渋谷院(渋谷スクランブル交差点すぐ)・五反田院(品川区)の2院がありますので、ご都合の良い方で発熱外来の予約をお取りください。

PCR検査の費用
※検査料を国が負担
※症状によっては採血とレントゲンを実施します。その場合は6,000円程度費用がかかります。
PCRの検査結果がいつ出るか?
●公費(保険)PCR検査●
感染状況によっては検査数が膨大に増えるため事前の告知なく検査結果が遅れる事がございます。ご了承をお願いいたします。
【五反田院(終日)】
検査時間 |
連絡 |
13:00まで |
当日中に電話
|
13:00以降 |
翌診療日に電話 |
【渋谷院①(月~金)】
検査時間 |
連絡 |
13:00まで |
当日中に電話
|
13:00以降 |
翌診療日に電話 |
【渋谷院②(土曜日)】
検査時間 |
連絡 |
12:00まで |
当日中に電話
|
12:00以降 |
翌診療日に電話 |
【渋谷院③(日曜日)】
陽性の場合
- 保健所から連絡が来ます。ただし、重症化リスクの高い人から連絡が行くため、連絡が行くまでに数日要することがあります。
- 保健所から連絡があるまでは、自宅療養を続けてください。
- 保健所からの連絡がくるまでに症状が悪化した場合は、東京都発熱相談センター(当院で検査をされた場合は当院)へ連絡をしてください。
- 同居家族がいる場合には、その方々も濃厚接触者となります。公費で検査となりますので、当院へ連絡をしてください。
- 隔離期間は、「症状が出た日から10日間」となっています。10日目にまだ症状がある場合は延長になることもあります。また、隔離解除にPCR再検査は不要とされています。 症状出現後10日目には、周囲へうつす可能性がかなり低くなることがわかっているためです。ただし、企業によってはPCRが陰性になってからの出社を求められることもあるので、ご確認ください。
なお、抗原検査には下記注意点にご注意ください。
- 抗原検査は、「発熱や咳などの症状がある時」に利用してください。
- 無症状者への利用は推奨されていません。つまり、「人に会うから念の為の検査」や「濃厚接触者になったから」という理由では使用しないでください。
- このキットで陰性でも、症状が持続する場合は医療機関を受診してください。
- 症状がある場合にはご自身では薬局へ行かず、症状のない方に買ってきてもらうなど、感染対策の工夫をお願いいたします。

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KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。
総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。
「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。
東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。
●著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』
●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中
●Yahoo!ニュース公式コメンテーター