はしか(麻疹)の発生は大阪・兵庫でも確認され、まだまだ国内で増加してしまう可能性があります。ニュース等での報道も目にする機会が増えてきており、当院にもワクチンや病気のことについて相談が数多く寄せられるようになってきました。よくいただく質問について、Q and Aを作成しましたので、ご参考になれば幸いです。
過去にはしかにかかったことがある方や、麻疹ワクチン、もしくは麻疹含有ワクチン(MRワクチン(麻疹・風疹混合ワクチン)、もしくはMMRワクチン(麻疹・ムンプス・風疹混合ワクチン)を過去に2回接種したことが確認できる方は、抗体をすでに持っていますので、発症してしまうリスクはほぼありません。
過去に1回だけ上記ワクチンをうった記録のある人は、72時間以内にできるだけ速やかに緊急でワクチンを接種すると、発症リスクを抑えることができます。1回もワクチン接種をした記録のない方は、緊急でうった1か月後に2回目のワクチン接種をお勧めします。
1回の接種で約95%の方で抗体ができます。より確実に抗体をつけるために2回接種が推奨されています。
1回目接種の2週間以内に、約13%の方で発熱がみられます。また接種後1週間程度で数%で発疹、蕁麻疹が約3%、発熱に伴う痙攣が0.3%みられます。2回目接種では接種箇所の発赤や疼痛がみられることがありますが、発熱などは稀です。
麻疹ワクチンは生ワクチンといわれるもので、妊娠の全期間を通じて接種することはできません。妊娠前に接種を終えておくことが望ましいです。また、妊婦さんのご家族はワクチンを接種することは可能ですので、是非接種しておきましょう。たとえ家族が麻疹になってしまったとしても、ワクチンを接種している家族なら、周囲へ感染させることはないと言われています。
麻疹ワクチンは、ニワトリの胚細胞を用いて作られていますが、卵そのものを使ってはいないため、卵によるアレルギー反応の心配はほぼありません。しかし、アナフィラキシー反応がでたことがある方は接種時にかかりつけ医に相談してください。
感染したことが明らかであれば接種は不要です。抗体価を測定することにより、感染したか、抗体をもっているかは確認ができます。
不要です。2回の接種歴が確認できれば、抗体価測定も追加ワクチン接種も不要です。
はしかについてより詳しく知りたい方は、以下よりご確認ください。