ブログ

2019.10.24 医療情報

インフルエンザワクチンについて

KARADA(カラダ)内科クリニック院長の佐藤です。

当院ではインフルエンザワクチン接種が始まり、すでに多くの方が受けに来られています。

「会社でうつように言われているから」、
「昔から毎年うっているから」という方もいますが、
中には「うってもかかっちゃうから、あんま意味ないよね?」とおっしゃられる方もいます。

インフルエンザワクチンについて本日は述べたいと思います。

どんな薬や検査にも、適応・対象者がいます。

 

●非常に多くの方が接種対象者になる医療行為

 

インフルエンザワクチンの接種適応者はどんな人だと思いますか?

それは、「生後6か月以上の人すべて」です。

こんなに多くの人が対象になる医療行為も珍しいと思います。

そもそもインフルエンザワクチンは、流行が予測される4種類のインフルエンザウイルスを、
毎年WHO(世界保健機関)が検討し、2月に北半球の次回冬季の推奨案が作成されます。

これをもとに厚生労働省と国立感染症研究所がワクチンの中にいれるウイルスの種類を決めています。

このウイルスの種類と、流行するウイルスの種類があうかどうかで、
効果は変わっています。

なお、インフルエンザワクチンは「不活化ワクチン」と言われるものなので、
ワクチンによりインフルエンザにかかってしまうことはありません。

 

●ワクチンの効果と持続期間

 

ワクチンの効果は6-8カ月は持続しますので、まさに今うっておいたほういいでしょう。

ワクチンの効果は多岐に及びます。

まず、「インフルエンザ発症を40-60%減らす」ことができます。

インフルエンザにかかったことがある人は、
この数字のありがたみを実感できると思います。

そのほかにも「肺炎などのインフルエンザに関連する合併症を減らす」や、
「インフルエンザに関連する入院を減らす」、「若年成人の休職期間を減らす」、
といった効果が実証されています。

特に、小児への接種が重要と言われており、
小児のワクチン接種率をあげることで高齢者の死亡率が減ったり、
家庭内感染が減少すると言われています。

 

●気になる副作用と安全性

 

副作用を気にされる方もいらっしゃいますが、
インフルエンザワクチンは極めて安全性が高いと言えます。

重篤な副作用はほとんどなく、最も頻度の高い副作用は接種部の疼痛で、
2日程度で自然に良くなります。妊婦さんに対しても全例で接種推奨となっています。

妊婦・新生児の発症予防に加え、死産・早期産を減らす効果があります。
このように、インフルエンザワクチンは「自分のためと、まわりのため」に接種するワクチンです。

是非早い時期に接種を済ませ、今シーズンのインフルエンザ流行期に備えましょう。

 

インフルエンザワクチンのご予約はこちらから

The following two tabs change content below.
佐藤 昭裕
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 ●著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』 ●日本テレビ スッキリに感染症専門家として毎週出演中 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター
佐藤 昭裕

最新記事 by 佐藤 昭裕 (全て見る)