これまで女性に対するHPVワクチン(子宮頚がんワクチン)の費用助成はありましたが、この度品川区は男性に対する費用助成を実施すると発表しました。性行為で感染し、男性の場合陰茎がん、肛門がん、喉頭がんなどの原因になることから、なるべく初めての性行為を行う前の年代で接種することが世界的に推奨されています。

世界では当たり前のように男性にも接種されているワクチンですが、日本ではかなり遅れていました。

これが品川区では男性にも助成を出すことが予定され(最終決定は3月末に予算が決定した場合)、国内でもかなり早い判断での取り組みとなります。対象や仕組みなどをご説明いたします。

助成対象者

小学6年生から高校1年生相当の男子(品川区民のみ)

助成額

全額助成(無料)

助成・接種回数

4価HPVワクチン(ガーダシル®)で接種を受けた場合3回
※9価HPVワクチン（シルガード®）は助成対象外

接種間隔

• 2回目接種は初回から2か月以上あけて接種
• 3回目接種は初回から6か月以上あけて接種

事業開始日

2024年4月1日～

HPVワクチンとは？

予約方法

WEB予約より、総合内科・感染症内科＞ワクチン（コロナ・インフルエンザ以外）をご予約ください

男性で未接種の方、助成対象に含まれる方は、是非接種をご検討ください。 HPVワクチンは自費で接種する場合、1回あたり約2万円程度かかる高額なワクチンです。「がんを予防できるワクチン」とも言えますので、この機会に接種を是非ご検討ください。

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佐藤 昭裕

KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医・指導医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 ●日本テレビ　スッキリに感染症専門家として毎週出演していた他、世界一受けたい授業・ザ！世界仰天ニュースなど出演多数 ●Yahoo!ニュース公式コメンテーター

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