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公開:2025.11.04 医療情報

フルミスト|鼻で接種するインフルエンザワクチン開始【渋谷・五反田】

KARADA内科クリニック渋谷院長の田中です。

フルミスト®は鼻に噴霧するタイプのインフルエンザワクチンで、国内適応は2歳以上〜19歳未満(=2〜18歳)・1回接種です。2023年に国内で製造・販売が承認され、まだご存じない方も多いかもしれません。

優れている点は痛みが少ないこと、1回の接種で完了すること。注射針を使わないため“針が苦手”な方でも受けやすく、従来2回通院が必要だったお子さまも1回で完了します。

KARADA内科クリニックの提供体制

実施院

  • 渋谷院: 2歳から接種可
  • 五反田院: 中学生から接種可

対象年齢・投与方法

  • 対象年齢(国内適応):2〜18歳(=2歳以上〜19歳未満)/1回接種
  • 投与方法:0.2mL(左右0.1mLずつを鼻腔内に噴霧)
  • 観察時間:約15分
  • 同時接種:医師の判断で他ワクチンと同日可

料金(渋谷院)

  • 渋谷区在住の子ども(2歳〜中3):無料(全額助成)
  • 渋谷区外在住の子ども(高校生):8,500円(税込)
  • 大人(2〜49歳):8,500円(税込)

渋谷区在住のお子様は手厚い助成がございます。ぜひこの機会にご活用ください。

料金(五反田院)

  • 品川区在住の子ども(中学1年生〜高校3年生):自己負担4,500円(区の4,000円補助適用)
  • 品川区外在住の中学生〜大人49歳まで:8,500円(税込)

接種できない方・延期となることがある方

  • 3か月以内の喘息発作/2〜4歳で最近の喘鳴/重症喘息
  • 重度の免疫不全、強い免疫抑制治療中
  • 重いアレルギー歴(卵・ゼラチン等)や過去のアナフィラキシー
  • 妊娠中
  • 最近のインフルエンザ治療薬の使用(例:オセルタミビル等)
  • 強い鼻づまり(薬液が届きにくいため延期のことがあります)

接種後7日間は、家庭や職場に高度の免疫不全者がいる場合、密接な接触を避ける配慮が必要です。
※最終判断は診察医が行います。状況によっては注射(不活化)をご提案することがあります。

よくある質問(FAQ)

Q. 接種後に出やすい症状は?

A. 鼻水・鼻づまり・くしゃみ・のどの違和感、微熱・だるさ・頭痛・筋肉痛などの風邪様症状。多くは1〜3日でおさまります。

Q. くしゃみや鼻汁で出た気がします。打ち直しは必要?

A. 通常は再投与不要です。

Q. 解熱鎮痛薬は飲んでよい?

A. アセトアミノフェンやイブプロフェンは使用できます(用法用量どおり)。

Q. 入浴・運動・飲酒は?

A. 入浴可。当日は激しい運動・長風呂、(大人は)多量の飲酒を控えると安心です。

Q. 鼻は強くかまないほうがいい?点鼻薬は?

A. 当日は強くかむ/点鼻薬の多用は控えめに。

Q. いつから効果が出ますか?

A. 一般的に1〜2週間ほどで免疫がつきます。流行期前の接種が理想です。

Q. 他のワクチンと同日に打っています。副作用は増えますか?

A. 同時接種は可能です。発熱やだるさが出ることはありますが、多くは一過性です。

Q. 学校・仕事は休む必要がありますか?

A. 多くの場合不要です。体調不良時は無理せず休んでください。

Q. 19歳〜49歳の大人の接種について

A. KARADA内科では2020年より、注射が苦手な方の選択肢としてフルミストに取り組んできました(当時は輸入での提供、2〜49歳対象)。現在は国内承認(2〜18歳)に沿って小児期を中心に提供していますが、大人は適応外使用として診察時に医師が安全性を確認し、ご説明・同意のうえ対応いたします。詳細は診察室でご相談ください。

最後に

出荷制限の影響もありご案内が遅れましたが、11月1日現在で50本を確保しています。数に限りがありますので、お早めにご相談・ご予約ください。

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KARADA内科クリニック渋谷 院長 【資格】医学博士、日本感染症学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定家庭医療専門医、日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医、臨床研修指導医(厚生労働省) 東京だけではなく、北海道のオーホーツク海を目の前にしながらも総合内科医としてその地域に根ざした診療に従事してきた。また、内科の専門として感染症専門医としてもこれまで一般的な感染症診療のみならず、ワクチン接種や性感染症やHIV感染症などの診療にも取り組んできた。 また、研究者として、医療現場の日常に潜む倫理的な課題にも向き合いながら学会や論文で発信を続けている。

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