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コロナウイルス等の消毒薬を自宅で作る方法


 

 

KARADA(からだ)内科クリニック院長の佐藤昭裕です。

先週、このブログで、「新型コロナウイルス感染症における自宅療養時の注意点」をアップしました。

その中に清掃の項目で、

・よく触る場所(ドアノブ、机表面など)を中心に1日1回は家庭用除菌スプレーなどで拭く。※アルコールや次亜塩素酸が含まれる製品で

という記載をしました。

しかし現在なかなかアルコール製品は入手しずらく、具体的にどのようなもので消毒をしたほうがいいのかを改めてお伝えしておこうと思います。

 

●代替品は何が良いか?


代替品として、「ハイター」が良いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイターは一度は聞いたことがある商品名だと思いますが、この主成分は次亜塩素酸です。次亜塩素酸は実はアルコールよりも強力な消毒薬で、病院内でも使用されることが多いものです。

家庭では衣類の漂白剤として、または食器やまな板の消毒に使用されており、ご家庭内にハイターを置いてあるご家庭は多いように思います。

そして、先日ドラッグストアに行った際に見てきたのですが、アルコール除菌製品はすべて売り切れていましたが、ハイターはまだまだ売っていました。

ご家族と同居されていて、そのご家族が新型コロナウイルス感染症と診断され自宅療養となったときや、診断はされていないけど体調が悪く自宅で療養しているときには、家庭内の清掃・消毒が必要になりますので、この「ハイター」の使い方をご紹介したいと思います。

 

●ハイターを使った消毒薬の作り方

 

ここでは花王さんの販売している「キッチンハイター」と「ハイター」についてご紹介します。各製品によって、次亜塩素酸濃度が異なりますので、ご注意ください。花王さんのホームページに詳細が書いてありますので、こちらもご参考にしてください。

→花王のHPで詳細を確認する(クリック)

まず、目的によって使用すべき濃度が変わります。

①ドアノブ、テーブルなどの消毒、と、②トイレ掃除の二つにわけましょう。ハイターを使用する際にはゴム手袋などを装着するようにしましょう。手が荒れてしまいます。

①ドアノブやテーブル等の消毒
0.05%(500ppm)に調整をします。
水1リットルに25ml(キャップ約1杯)を混ぜればOKです。

②トイレ掃除
0.1%(1000ppm)に調整します。
水1リットルに50ml(キャップ約2杯)を混ぜればOKです。「キッチン泡ハイター」はすでにこの濃度に調整されていますので、そのまま利用しても大丈夫です。

これで次亜塩素酸消毒薬の作成完了です。水1Lで記載しましたが、市販の2Lペットボトルで作成しておけばよいと思います。

ただ、次亜塩素酸は長期の保管や高温・直射日光等によって、ゆっくりと分解され濃度が低下していくので、できれば使用する分だけの作成が良いと思います。保管する場合は冷所・暗所が望ましいです。

 

●使用方法


使用方法は、液体を布などにしっかりしみこませ、しぼってからドアノブやTVリモコン、テーブルなどを拭きます。その後水拭きをして終了です。


スプレーボトルにいれてシュッシュとふりかけるのはお勧めしません。口から吸いこんでしまうことにより健康被害が出る恐れがあるため、布にしみこませ拭く、というのが良いと思います。

他にもいくつか注意点がありますので、記載しておきます。

  • 手指消毒には使用しないでください
  • 次亜塩素酸は素手では触れないようにし、ゴム手袋などを装着し使用してください
  • 金属製品、繊維製品に使用すると、腐食や変色を起こす場合があります
  • 十分に換気をして使用してください
  • 有害ガスが発生するため、酸と混ぜて使用しないでください
  • 汚れが残ったまま使用すると効果が弱まります。できるだけ汚れを落としてから使用してください。


アルコール製品が品切れの今、次亜塩素酸は非常に有効な消毒薬です。注意点に気を付けていただき、適正な使用をお願いいたします。

※必要な分だけを購入していただき、必要な人に行き届くようにご配慮もお願いいたします。

 

また、当院ではオンライン診療も行っております。

遠方地でお困りの方がございましたら、ご相談ください。

●オンライン診療の説明はこちら(クリック)

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佐藤 昭裕
KARADA内科クリニック院長。医学博士。日本感染症学会専門医。 総合診療医として全身の幅広い診療と、感染症専門医としてHIV感染症や結核、マラリアなどの診療に加え、集中治療、院内感染対策、ワクチン診療などに従事。 「東京都感染症マニュアル2018」や「感染症クイック・リファレンス」などの作成に携わる。 東京医科大学病院感染症科医局長や東京医科大学茨城医療センター感染制御部部長、感染症科科長などを歴任し、現職に至る。 -著書『感染症専門医が普段やっている 感染症自衛マニュアル』(20年7月15日発売予定)
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