- 医学博士
- 日本感染症学会専門医・指導医
- 日本内科学会認定医
- 日本化学療法学会抗菌化学療法認定医・指導医
- 日本感染症学会推薦 ICD(Infection control doctor)
- 日本エイズ学会認定医
- 日本医師会認定産業医
- 臨床研修指導医(厚生労働省)
- 身体障害者福祉法指定医(免疫機能障害)
咳は様々な原因で起こります。感染性が最も多いですが、それ以外にも気管支喘息、心不全、逆流性食道炎などでも起こります。
かぜのときには、のどの痛みと咳を伴います(かぜの定義として、「鼻水、のどの痛み、咳が同程度に存在していること」というのがあります)。鼻の粘膜を見てみると、赤く柔らかく腫れ、淀んでいます。鼻水は初期は透明ですが、徐々に色(黄緑)を帯びてきます。これは白血球という自信の免疫が頑張って戦っている症候であり、「重症化している」とか「抗生物質が必要」、とかは関係ありません。基本的には解熱剤や総合風邪薬などの対症療法となります。咳に対しても根本的な治療はなく、咳止めを使用します。
新型コロナウイルス感染症の60-70%程度で咳がでると報告されています。新型コロナウイルス感染症の方と接触があり、かぜのような症状で咳が目立ち、数日たっても改善しない場合は、PCR検査を受け、診断をつけます。
空気の通り道となる「気道」が狭くなり、呼吸が苦しくなる病気です。原因としては、アレルギー、気圧、温度、薬など様々で、どれが原因かを調べることも重要です。呼吸の際に「ヒューヒュー」という音がしたり、激しい咳もでることがあります。胸部レントゲン、呼吸機能検査、採血で診断をつけます。治療としては吸入薬、点滴、内服薬となります。
かぜが悪化したり、もともと鼻が詰まりやすい方に起りやすい病気です。顔には副鼻腔と言われる空洞がいくつか存在します。そこに鼻汁がたまってしまい炎症を起こしてしまうと、副鼻腔炎を起こすことがあります。副鼻腔炎になってしまうと、鼻詰まりがひどいだけでなく、目の奥や歯が痛く感じることがあり、お辞儀をしてみると痛みが悪化します。鼻水が喉の奥に垂れ込むことにより、咳込むこともあります。問診や診察、顔面のレントゲンを撮ったりして診断をつけます。解熱鎮痛剤や鼻詰まりを改善する薬をはじめは内服し、それでも改善しない場合は抗生物質を内服することもあります。
細菌やウイルスが肺に到達し、炎症を起こします。発熱、膿性痰を伴う咳、呼吸苦、胸痛などがでます。胸部レントゲン、血液検査、喀痰検査で診断をつけます。細菌性肺炎の場合は喀痰で、原因菌を同定し、抗生物質を内服します。
胃と食道の接続部分が緩むことにより、胃液が食道に逆流し、食道の粘膜が損傷を受けることにより症状が出ます(胃は自分が出す胃液から身を守る仕組みがあるが、食道にはないため)。胸の痛み、げっぷの増加、朝起きた時の口の苦み、食べ物の飲みこみにくさ(嚥下困難)、咳などの症状が出ます。症状は夜寝た時、横になった時に悪化します。胃カメラを行い診断をつけますが、胃カメラではわからないタイプもあります。治療は胃酸を抑える薬を飲みます。